こんにちは。
西宮人~Nishinomiyan~をご覧いただきありがとうございます。
たーぼーです。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため小中学校が臨時休校となり、それに伴い9月入学案が浮上しています。
ある高校生がTwitter上で9月入学賛成の署名活動を行い話題となりました。それを機に反対意見派の署名活動も起こり議論がヒートアップしております。
客観的に9月入学問題について考えてみよう

9月入学のメリット①:授業時間を確保できる
9月入学にした場合の一番のメリットは失われた授業時間を取り返すことができるということでしょう。
先日別の記事でも紹介しましたが、3月から休校で現状でも5月末日までの休校が確定しているわけですから、約3か月学校生活が失われています。
これらの授業時間を今年度中(3月)までに回収することは事実上不可能な状況となってきています。夏休みや土曜日を返上しても厳しい状況です。
ここで一番困るのが今年の受験生。中学3年生や高校3年生です。
みな同じ条件と言えばそれまでですが、純粋に授業時間が減っていることは事実です。
9月入学のメリット②:世界基準に対応できる
次に9月入学のメリットは、世界基準に対応できるという点です。
世界規模で4月入学って少数派なんですね。ですから、留学生などの受け入れや日本からの留学も結構めんどくさかったみたいなんです。
その点が解消され留学に関してはスムーズに行えるようになりそうです。
暦 | 主な国 |
---|---|
1月 | オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、フィジー |
2月 | ブラジル |
3月 | アルゼンチン、韓国 |
4月 | 日本、インド |
5月 | タイ |
6月 | フィリピン |
7月 | – |
8月 | – |
9月 | アメリカ、カナダ、スペイン、イタリア、フランス、イギリス、オランダ、ロシア、ベルギー、ブルガリア、トルコ、イラン、エジプト、チュニジア、モンゴル、中国、台湾、ベトナム |
10月 | カンボジア、ナイジェリア、セネガル |
11月 | – |
12月 | – |
上の表をご覧いただければわかると思いますが、アメリカ、中国、欧米諸国を筆頭に圧倒的に9月入学が多いです。
今年から教育改革が始まる予定だったので、これを機に9月入学にしてしまうのは理にかなっているといえば、理にかなっているように思います。
9月入学のメリット③:冬季の入試を回避できる
最後に思いつく9月入学のメリットとして、冬季の入試を回避できるという点です。
高校受験のシーズンがだいたい1月~3月。
大学受験も基本的に1月にセンター試験(大学入学共通テスト)があり、そこから順に私学や国公立の受験が始まります。
AO入試や推薦入試などは、それまでに実施されますが大半の生徒が1月~3月に受験するわけです。今回の新型コロナウイルスはさておき、インフルエンザや風邪が流行する時期を避けて(北半球に限るが)受験を実施できるというメリットもあります。

9月入学のデメリット①:学習時間を回収できない
先ほどのメリットの正反対になりますが、学習時間を回収することができないということになります。
あろうがなかろうが学習をする子はしますし、しない子はしないという議論は別にして平等性という視点から考えた場合に例年通りの学習時間が確保できないことがデメリットの一つと言えるでしょう。
9月入学のデメリット②:次の学年が増加する
次に挙げられるデメリットは、9月入学にすることで次の学年が4月2日から翌年9月1日までの17ヶ月分の間に生まれた子どもが対象ということになり、17か月分の子どもが同級生ということになります。
もともと人口の少ない地域ではさほど問題にならないかもしれませんが、多くの人口をかかえる都市部では大変かもしれません。
そして、ゆくゆく問題になってくるのが、この学年の子どもたちが高校受験や大学受験を迎えた時です。単純に同級生が多くなりますから競争率が上がります。
これに関しては行政を筆頭に各教育機関も対応する必要が出てくるでしょう。
9月入試デメリット③:入試、就職活動、就職の時期が変わる
入学時期が変わるということはそれに伴い、当然のことながら入試、就職活動、就職時期が変わります。
実際に9月入学を本格化するのであれば、国をあげて一斉かつ迅速に制度の見直し、法改正が必要になるので国のリーダーシップ及び国と地方そして企業とのスムーズな連携が必要です。
どちらかというとこれは当事者である子供たちではなく、大人の問題ですね。
まとめ
今回はネット上でも話題となっている9月入学についてまとめ、そのメリット・デメリットについて考えてみました。皆さんは9月入学に関しては賛成ですか?反対ですか?
他にもメリット・デメリットあると思いますが、今後どのような方向に進むのかもう少し見守ってみたいと思います。
Twitterで意見くれると嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうござました。